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関係性が希薄な従姉妹が相続人の事例

事 例

ある高齢男性が亡くなりました。

相続人は、高齢の兄弟と、既に亡くなっている兄弟の子(甥姪)です。
この相続人たち(特に従兄妹たち)は、関係性が希薄で、過去ほとんど会ったこともないという状況で、かつ、住んでいるところもバラバラでした。

また、相続人の中には、高齢で、重度の認知症を患っている方がいました。

このままでは、遺産分割が進まないということで、相続人の一人が弁護士(当職)へ依頼をしました。

示談交渉での解決

当職へご依頼をいただいた後、重度の認知症を患っている相続人のご家族へ連絡をし、ご家族主導で、成年後見の申立てを進めてもらいました。

その間、弁護士が遺産の調査を行い、遺産の全体像を正確に把握しました。

また、高齢の相続人の方には、後々、他の相続人間で遺産分割協議が整ったときに、相続分相当額の金銭をお支払いすることを約束して、相続人の一人へ相続分譲渡をしてもらいました。

成年後見が完了した後、成年後見人となった弁護士とも協議を進めて、最終的に、各人が相続分額を取得する内容で遺産分割協議が成立しています。

弁護士コメント

子の無い方が亡くなり、かつ、その方の親も既に亡くなっている場合には、亡くなった方の兄弟が相続人になります。

先に、兄弟が亡くなっており、その子がいる場合には、その子(亡くなった方から見て甥姪)が代襲相続人になります。

このようなケースですと、相続分の計算が複雑で、かつ、相続人同士の関係性も希薄な場合が多くあり、特に揉めているというわけでなくても、様々な意見の食い違いから、遺産分割がスムーズに進まないということがよくあります。

このような場合には、早期に弁護士を入れることをお勧めします。
まず、弁護士を入れることで、正しい法的見解に則って話を進めることができます(相続人が複雑で多数いると、そもそも、誰が相続人なのか、各人の法定相続分は、何分の何なのか、が認識できていないことがあります。)。

また、相続問題に詳しい弁護士を入れることで、解決まで最短距離で物事を進めることができます。

本件については、さらに、成年後見の問題がありましたので、その点をクリアする必要もあり複雑でした。

なお、本件に関していえば、弁護士費用は、遺産の中から支払うことを他の相続人にも了承をいただくことができましたので、当職へのご依頼者の負担はかなり軽減することができています。


(なお、本件は、あくまで実際の事例を改変してフィクションとしたものを「解決事例」としてご紹介するものです。)
 
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